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コアのとりくみ事例

CORE'S POWER

IoT とりくみ事例 クラウド型点呼システム Cagou IT点呼 お客様導入事例レポート

 

「Cagou IT点呼」によって、遠隔拠点を含めた点呼業務を効率化
点呼データの分析活用によるドライバーの健康管理、事故防止対策も推進

ヤマトマルチチャーター株式会社 

新型コロナウイルス感染症による需要の拡大、また慢性的な人手不足も加わって、大きな過渡期を迎えている運送業界。この新たな経営環境への適応と同時に、事業の成長を支える積極的なデジタル活用を推進するヤマトマルチチャーター株式会社(以下、YMC)では、2022年6月に株式会社コア(以下、コア)が提供するクラウド型点呼システム「Cagou IT点呼」を導入。これにより点呼業務の効率化のほか、点呼データの分析活用による事故防止対策の強化などにも取り組んでいます。

 

 

安心・安全な運行管理を支える
効率的な点呼システムの再構築

お話をお伺いしたお客様

ヤマトマルチチャーター株式会社
営業部長 兼 CSR部長(当時)
高橋 暢晴

お話をお伺いしたお客様

ヤマトマルチチャーター株式会社
CSR部 安全課長・CSR課長
道堂 俊幸

 1939年に京都で創業し、ヤマト運輸などを含むヤマトグループの一員として、宅急便の幹線輸送業務などの事業を展開するYMC。従来からコンプライアンスの順守を徹底する同社にとって、いかにして安心・安全な運行管理を実現するかは最優先の課題となっています。その中でも日々の運行業務を担うドライバーの点呼は、法令でも義務付けられている重要な安全管理項目です。
 YMCでは、この点呼業務に早期からITを活用するなど、さまざまな取り組みを続けてきましたが、デジタル化を進める中で新たな課題も生まれていました。

 営業部長 兼 CSR部長(当時)の高橋暢晴氏は次のように話します。
「ドライバーの点呼については、これまでも他社のIT点呼システムを活用してきましたが、社内では早朝・深夜の点呼における運行管理者の業務負荷が課題となっていました。このような課題解決のため具体的な検討を開始したとき、以前から取引のあったコアさまから『Cagou IT点呼』を紹介され、早朝・深夜でも簡単かつ確実にIT点呼ができる製品であることを知りました」また、同社の経営陣からは変化する事業環境へ柔軟に適応するために、点呼を含めたバックヤード業務の効率化、人的リソースの有効活用に向けた業務体制の見直しが求められていたといいます。
「点呼システムのリプレイスの大きな目的は、点呼業務の効率化、運行管理者の負荷軽減にあることはもちろんですが、デジタル活用という観点では、点呼データの分析によるドライバーの健康管理、事故防止の徹底という狙いもありました」(高橋氏)

 

 

クラウドを介した遠隔拠点の
IT点呼で点呼業務を効率化

 YMCが最終的にクラウド型点呼システム「Cagou IT点呼」の採用を決定した理由について、CSR部 安全課長・CSR課長の道堂俊幸氏は次のように振り返ります。
 「最大の評価ポイントは、クラウド型の点呼システムである『Cagou IT点呼』であれば、早朝・深夜といった時間の制約を受けることなく、タブレットなどを使って離れた場所からでもIT点呼が行える点です。これにより点呼業務が効率化し、点呼データもクラウド上に集約することができます」
 さらに、「Cagou IT点呼」が柔軟なカスタマイズが可能な製品であることも、採用の大きなポイントとなりました。例えば、同社では点呼記録簿を別のシステムで作成しているため、点呼データを既存の点呼記録簿に合わすことは必須の要件でした。
 「点呼記録簿については、ドライバーの睡眠時間など、国の要請に応じて新しい項目が加われば、仕様を変更する必要があります。このような要件に柔軟に対応できる点も、『Cagou IT点呼』を採用する決め手となりました」(道堂氏)

 

 

コア独自の「転送点呼」の機能で
運行管理者の業務負荷を軽減

 YMCにおける「Cagou IT点呼」の運用は、2022年6月からスタート。2023年1月現在は、大阪、奈良、滋賀、兵庫の4つの事業所に導入されており、運行管理者は点呼業務の本部が置かれた大阪から、クラウド経由で各事業所のドライバーの点呼、またアルコールの呼気チェックなどを実施しています。
 「現在のCagou IT点呼の利用時間は早朝・深夜の時間帯が中心ですが、今後は日中の対面点呼もCagou IT点呼で実施し、フルタイムで利用する体制を整備しながら、未導入の拠点にも順次展開していく予定です」(道堂氏)
 早朝・深夜の点呼では、「Cagou IT点呼」の独自機能である「転送点呼」が有効活用されています。これは点呼のタイミングで運行管理者が不在の場合、管理者がいる拠点にクラウド経由で点呼業務を転送できるというものです。
 「これにより点呼業務が効率化され、運行管理者に負担をかけることなく、安心・安全な運行管理の基盤が整備されたことは大きな成果だと考えます」(高橋氏)

 

 

デジタルタコメーターとの連携など
積極的なデジタル活用を推進

 今後について、YMCでは「Cagou IT点呼」をドライバーとのコミュニケーションツールとしても積極的に活用していきたいと考えています。
 「事故防止の徹底という観点から、ドライバーの体調管理のほか、走行記録で気になる点があれば注意を促すといった、きめ細かい安全指導につなげていきたいと考えています。ここでは点呼データとデジタルタコメーターの走行記録を組み合わせた分析も必要になることから、コアさまと具体的な仕組みづくりを進めています」(道堂氏)
 さらに同社では、事業全体におけるさらなるデジタル活用の推進に向けて、コアのさらなる支援を期待しています。
 「すでにコアさまの提案をきっかけに、経営情報をダッシュボード化するプロジェクトがスタートしています。運送業界はまだまだアナログな慣習が多いので、私たちが持っていないデジタルの知見を生かして支援してくれる点は、コアさまが他のベンダーと大きく異なる点だと考えています」(高橋氏)
 「Cagou IT点呼」の導入によって、運行管理の高度化を実現し、新たな成長に向けたデジタル活用を加速するYMC。同社の取り組みは運送業界のデジタル化における貴重なモデルの1つとなるはずです。

 

「Cagou IT点呼」の導入によって、私たちの事業の信頼性を支える運行管理の高度化が実現しました。さらに、デジタルの知見を生かした経営変革を支援してくれるコアさまには、今後もさまざまなご提案を期待しています

 

製品情報


国土交通省
補助金対象機器

旅客運送業の運輸安全を支援するクラウド型点呼支援システム。

年齢を問わないシンプルな操作性で、各種点呼手段(対面点呼・IT点呼・遠隔点呼・電話点呼)を組み合わせることにより、深夜早朝などの運用が難しい時間帯での安全確認業務を確実に実施。
利用開始時の顔認証、アルコール検知機器認証、アルコールチェック時の被点呼者の自動撮影によりなりすましを防止します。

 

お客様プロフィール


お客様名 ヤマトマルチチャーター株式会社様
本社 京都府京都市伏見区横大路芝生10-1
設立 1939年9月
保有車両数 247台(他、小型トラック、軽車両保有)
事業内容 1939年の創業以来、宅急便の幹線輸送や法人向け輸配送などの事業を展開。2018年には関西地区の中核を担う新たな物流拠点としてヤマトグループ京都物流ターミナルを竣工。お客様のさらなる利便性向上のため、安心、安全、低コストの輸配送と倉庫業を提供している。
URL https://www.yamato-mc.co.jp/

 

関連リンク


 

貢献するSDGsゴール目標


 

※本事例の記載内容は2023年1月現在のものとなります。
※本事例で記載されている会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。

 

 

 

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