
CORE'S POWER
株式会社塚腰運送 様

トータル・ロジスティクス・プロバイダーである株式会社塚腰運送(以下、塚腰運送)は、2023年に運行管理業務の改革に乗り出しました。その負担軽減策の1つとして、塚腰運送は株式会社コア(以下、コア)の「Cagou IT点呼」を採用し、遠隔点呼機能を活用して拠点ごとに実施していた点呼業務を「点呼センター」に集約。昼夜を問わずドライバーの点呼依頼に運行管理者が即応しつつ、会社全体の点呼作業の省力化を実現しました。同時に運 行管理者とドライバー間のコミュニケーション活性化、安全に対する社内意識向上に貢献しています。

安全な運行管理の徹底と品質管理向上を
Cagou IT点呼で実現
お話をお伺いしたお客様
株式会社塚腰運送
取締役 ロジスティック事業部 事業部長
中川 佳之氏
お話をお伺いしたお客様
株式会社塚腰運送
業務管理事業部 品質管理課 課長
浅井 政信氏
1910年に京都で創業してから110年余りの社歴を持ち、現在は近畿一円に加え、名古屋、広島、福岡、さらに関東にも拠点を展開する塚腰運送。同社は半導体製造装置や医療機器といった精密機器の運送に強みを持ち、製品の搬出入や据え付け、倉庫管理などを一気通貫で担うトータル・ロジスティクス・プロバイダーとして、成長を遂げてきました。この度、同社 取締役 ロジスティクス事業部 事業部長 中川佳之氏と業務管理事業部 品質管理課 課長 浅井政信氏に「Cagou IT点呼」導入による運行管理業務の改革について伺いました。
「当社は運送事業だけでなく、アウトソーシングや観光関連施設の運営やイベント企画など多彩な事業を展開しておりますが、創業時から主力の運送事業で最重要テーマとなっていたのが、安全な『運行の管理』徹底と『品質向上』です。『Cagou IT点呼』は、その実現のために導入しました」
3つの点呼業務に標準対応
開発から運用までワンストップなサポート体制を評価
塚腰運送では、新たな運送拠点の開設や他社の吸収合併によって事業を急速に拡大していて、持続的成長を支えられる事業基盤の再構築という経営課題を抱えていました。浅井氏は、当時を次のように振り返ります。
「2015年以降、組織体制の強化などさまざまな施策を講じ、一定の成果を上げることができましたが、継続的な検討が必要な課題の1つがドライバーの点呼業務の見直しでした。内部監査の結果からも、拠点ごとに実施する点呼業務の標準フローがなく、また運行管理者が多忙のあまり点呼対象のドライバーを待たせてしまう状況が浮き彫りになりました」
いわゆる点呼業務の標準化が不可欠で、その実現を条件に選定・採用を決めた点呼システムが、コアの「Cagou IT点呼」でした。
「当社の運行管理者とドライバーの負担軽減にはどのようなシステムが最適か、社内でも議論を重ねてきました。最終選定で『CagouIT点呼』を採用した最大の決め手は、国土交通省が定める『IT点呼』『遠隔点呼』『業務後自動点呼』の3つの点呼形態をすべて網羅し、組織体制に柔軟な運用形態と手順の自動化により、運行管理者とドライバーの業務負担を軽減できる点です」(浅井氏)
さらに、コアは開発から運用までを一貫して行えるため継続的な機能拡張やサポート面での信頼性を評価し、経営陣も交えた検討を経て正式採用を決め、2023年12月から運用を開始しています。
拠点ごとの点呼業務を点呼センターに集約
24時間3交代制だった運行管理者の負担を軽減
「Cagou IT点呼」導入以前の運行管理で特に課題だったのが、深夜の点呼体制の確保でした。深夜のドライバーが少ない時間帯でも拠点ごとに最低1名の運行管理者を配置する必要があり、運行管理者の負担が大きかったといいます。
「同社の8つの拠点には約110名のドライバーが在籍し、導入以前は拠点ごとに24時間体制で運行管理者を3交代で配置していました。
「Cagou IT点呼」導入後は、グループ企業も含めて「遠隔点呼」を活用、各拠点は日中のみ運行管理者を配置し、深夜早朝の時間帯は「点呼センター」に1名から2名の運行管理者を配置することで拠点ごとの負担が軽減しました。同時に、ドライバーの点呼依頼にも即応できるようになりました。
運行管理者とドライバーのコミュニケーション向上で
安全に対する意識改革を実現
「Cagou IT点呼」導入により、現場では点呼業務の効率化だけではなく、さまざまな効果も生まれています。その1つが、現場スタッフとドライバーの意識改革です。
「運行管理者がタブレットの大きな画面を使い、ドライバーの表情を確認しながら点呼業務を実施できるため、双方向のコミュニケーションがとれています。そばで見ていても、リアルな会話を通じて安全管理に対する意識が変わってきたのを実感しています」(浅井氏)
中川氏も、こうした意識の変化から関連業務の改革やドライバーの健康管理強化にもつなげていけると考えています。
「当社は2024年2月から、運行管理者が直接点呼をしない『業務後自動点呼』の運用を開始しています。今後はドライブレコーダーやデジタコなどのデータも有効活用し、業務の自動化とともにドライバーのメンタル面も含めて健康の管理や教育をさらに充実させたいと考えています」
「Cagou IT点呼」を活用した点呼業務改革を通じて、塚腰運送ではさまざまな業務改革を進めています。
コアは、同社の取り組みも参考にユーザーニーズに基づく「Cagou IT点呼」の顧客満足度を追求し、物流業界全体の効率化と安全性向上に貢献していきたいと考えています。
『Cagou IT点呼』がもたらした成果を受けて、今後はドライブレコーダーやデジタコなどのデータを有効活用しながら、ドライバーの健康管理の強化と運行管理の効率化を両立していきたいと考えています。
製品情報

補助金対象機器
旅客運送業の運輸安全を支援するクラウド型点呼支援システム。
年齢を問わないシンプルな操作性で、各種点呼手段(対面点呼・IT点呼・遠隔点呼・電話点呼)を組み合わせることにより、深夜早朝などの運用が難しい時間帯での安全確認業務を確実に実施。
利用開始時の顔認証、アルコール検知機器認証、アルコールチェック時の被点呼者の自動撮影によりなりすましを防止します。

お客様プロフィール
お客様名 | 株式会社塚腰運送 様 |
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本社 | 京都府京都市下京区木津屋橋通大宮東入上之町444 |
創業 | 1910年12月1日 |
保有車両数 | 140台(定温管理ウィングパワーゲート車、ユニック車、平車 他) |
事業内容 | 1910年に京都で創業して以来、110年余りの歴史を誇る物流業界の老舗企業。現在は近畿一円のほか、名古屋、広島、福岡、さらに関東にも拠点を展開。輸送、搬出入、据え付け、梱包、倉庫保管などの一貫したトータル・ロジスティクス・サービスを提供するほか、アウトソーシング、人材派遣、観光などの分野で幅広い事業を展開。 |
URL | https://www.tsukagoshi.ne.jp/ |
関連リンク
貢献するSDGsゴール目標
※本事例の記載内容は2024年3月現在のものとなります。
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